ほとんどの人がサウナと聞いて思い浮かべるのは、90度前後の木でできたドライサウナではないでしょうか。
今回のテーマは、「塩サウナ」です。
今回は意外に知られていない塩サウナの魅力や効果、正しい入り方などを解説していきます。
サウナ×塩の文化があるのはなぜ?
サウナーの皆さんなら、塩サウナに一度は入ったことがあるのではないでしょうか。
しかし、一般的な高温サウナほどの人気はないように感じます。
しかし、昨今のサウナブームにより、サウナに「健康」を求める人が増えた結果、塩サウナへの注目度も高まっています。塩サウナを取り入れている施設も増えてきましたね。
そもそも塩サウナには以下のような特徴があります。
- 低温多湿
- 室内に大きなボウルがあり、そこに大量の塩が入っている
- 塩を体に塗ってサウナを楽しめる
楽しみ方も通常のドライサウナとはやや異なります。
まず、低温のサウナ室なので長く入れます。また、塩を塗るなどのコンテンツ的要素も含まれており、熱い空間でひたすらに耐えるといったことはないでしょう。
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塩サウナの健康効果
塩サウナにはさまざまな健康効果が期待されています。
早速みていきましょう。
ワキガ・体臭の改善
ワキガや体臭は、皮膚のバクテリアが汗に触れた際に発生するニオイといわれています。
塩サウナに入ることで、このニオイの発生を抑えられます。
体に塩を塗ることにより汗の量が増えます。そして、皮膚に付着するバクテリアがその塩分と結合し汗に紛れることによってニオイの元を洗い流すことができるのです。
また、体臭はストレスがかかることでキツくなるとも言われています。塩サウナの低温多湿の環境はリラックス効果をもたらし、これもまたニオイの軽減に有効です。
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頭皮に塗ることでの育毛効果
塩には、浄化効果や湿度を維持する保湿効果があるとされています。
頭皮に塩を塗ることで、頭皮に残った毛穴の皮脂汚れを洗い流してくれたり、頭皮の温度上昇による血液循環が活発になったりなどが期待できます。
その結果、間接的に頭皮に良い影響を与えてくれるでしょう。
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顔などの美肌効果
塩には保湿効果のほかにも抗菌効果があるとされているため、肌についている細菌や古い角質などの洗浄にも効果的でしょう。
また、肌トラブルの原因になる細菌の繁殖も抑えることができるので、綺麗な肌の保持も期待できますよ。
塩サウナで肌がツルツルになるのはなぜ?
そもそも肌が「ツルツル」の状態であるためには、保湿が必要です。肌は乾燥に弱く、乾燥すると細菌が繁殖しやすくなってしまいます。
そのため、保湿効果のある塩サウナの塩分は肌に良い影響を与えます。また、汗をかくことで毛穴の老廃物や皮脂も流してくれるので、塩サウナは肌にとって一石二鳥といえます。
むくみの解消
塩を塗ることで皮膚からミネラルを吸収しやすくなります。ミネラルのバランスが整うことで水分調整が改善されて、むくみが和らぐ可能性があります。
アトピーの症状改善
アトピーなどの皮膚炎の炎症は乾燥が原因であることが多く、ドライサウナでは悪化する可能性があります。
一方で塩サウナの低温多湿な環境は、乾燥を防ぎ、さらに塩分の持つ抗菌効果が皮膚を清潔にしてくれます。
※皮膚炎には個人のケースに合わせた治療が必要です。症状や重症度に応じて、医師に相談することをおすすめします。
ニキビ予防
塩の持つ浄化効果や抗菌効果により、皮脂汚れや毛穴のつまりの改善、細菌の洗浄などがニキビにも効果的であるとされています。
※ニキビ予防は基本的な生活習慣や食生活の見直しが必要不可欠です。あくまでも予防法の1つと認識しておくとよいでしょう。
浸透圧による発汗作用
塩を塗ることで皮膚の浸透圧が上昇し、発汗が促進するとされています。浸透圧の影響で体内の余分な水分や老廃物を排出することに役立つ可能性があります。
塩サウナのデメリット
ここまで読んで、「塩サウナってめちゃくちゃ体に良いんだ!」と感じた方も多いでしょう。
残念ながら、塩サウナには多くの健康効果がある一方でデメリットや注意点もあります。
肌荒れがひどい場合は逆効果
先述しましたが、塩を塗ることで肌の浸透圧が上昇します。その結果、汗を大量にかくことになります。
肌が荒れている場合、過剰に分泌される汗や皮脂が原因でさらに肌が荒れてしまう可能性がもあるのです。また荒れた肌に塩を塗りこむ行為は、スクラブをしていることと同じ。敏感な肌には逆効果です。
肌荒れが酷いときは肌を休ませてあげましょう。
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塗る場所によっては「痛い」「効果ない」場合も
塩を塗ることはその分肌に刺激を与えることになります。すすんで行う人はいないとは思いますが、傷がある部位や目の周り、口には塗らないようにしましょう。
また乾燥しやすい部位も要注意です。肘や膝などの乾燥しやすい部位に過剰に塩を塗ると、乾燥や肌荒れを引き起こす可能性があります。
塩サウナの正しい利用方法
せっかくなら塩サウナの恩恵を100%受けたいですよね。
ここでは正しい塩サウナの入り方を紹介します。
- 湯船で体を温める
- 塩を乗せるように塗っていく
- 塩を洗い流す
- 水分補給
1つずつ見ていきましょう。
湯船で体を温める
まずはサウナの基本です。体をしっかり洗い流し、湯船に浸かりましょう。
塩サウナは一般的なサウナよりも室温が低いことが多いです。そのため、発汗にも時間がかかることがあります。より発汗しやすいように体温を上げておきましょう。
塩を乗せるように塗っていく
体が温まったらいざ塩サウナへ。
サウナに入ったら塩を体に塗っていきますが、このとき、こするように塗るのはNGです。塩が溶ける前の状態だとザラザラしており、こすってしまうと肌を傷つけてしまうんです。
たしかに、ゴシゴシ塗りつけることによって「洗ってる感」はありますよね。ですが、それは勘違いです。肌荒れリスクのほうがよっぽど高くなります。
塩をゆっくりと優しく乗せるように塗ったら、じんわり溶けてくるのを待ちましょう。大体10分前後で塩は溶け、十分に発汗してくるはずです。
塩を洗い流す
十分発汗し塩も溶けたら、シャワーを浴びて塩を流しましょう。塩サウナの室内にシャワーがある場合もありますが、周りの人や塩皿にかからないようにしてくださいね。
塩を流した後に、水風呂に入ると浸透圧の影響で、水が体にしみ込んでいきますよ!
塩サウナ後は塩の抗菌効果により、汚れが流れ落ちている状態です。頭や体を洗う際はあまりゴシゴシ洗うと乾燥の原因になってしまうので、優しくなでるように洗ってあげましょう。
水分補給
塩サウナを利用すると、塩を塗ることで発汗量が多くなります。そのため体の水分が大量に失われ、肌の乾燥や脱水を引き起こし肌荒れや体調不良の原因にもなります。
1セットごとに水分補給するようにしましょう。
【FAQ】塩サウナに関するよくある質問
こういった塩サウナに関する疑問にお答えしていきます。
塩サウナの適切な利用頻度は?
塩サウナの利用は週に2~3回がよいでしょう。塩サウナはとても美容効果の高いサウナといえます。そのため、定期的に塩サウナを利用することで肌へ良い影響を与えることができます。
ただし、効果が期待できるからといって、毎日など、過度に利用することは体や肌に負担をかけることになります。
あくまでも自信の体調や体の反応をみながら利用しましょう。
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塩サウナの塩の種類は?
基本的な塩の種類は以下の3つです。
- 岩塩
- 海塩
- サウナ塩
1つずつみてきましょう。
岩塩
一般的な塩です。ミネラルを多量に含んでおり、粒子が荒いものが多いです。またピンクやオレンジ色のものもあります。
海塩
海水を蒸発させている塩です。さまざまな形状や粒子のものがあります。
サウナ塩
これは食用の塩ではなく、塩サウナで使用する塩として精製されています。
粒子が大きく、湿気を吸収しやすくなっているのが特徴です。また、ユーカリの精油を添加された塩やミネラルを多く含んだ塩など種類も豊富です。
塩サウナのマナーは?
塩を塗る際や洗い流す際は、周囲に飛び散らないようにしましょう。また、水風呂に入る前には、必ず塩を洗い流してくださいね。
また、あまり見かけませんが塩皿から大量に塩を取って、体に塗り切ることができずボトボトと床に塩を落とす人がいます。次の人が利用することを考え、このような行為は絶対にやめましょう。
あとは一般的なサウナと変わりません。
塩サウナをうまく利用して健康に!
今回は塩サウナの効果をはじめ、メリット・デメリットなどを解説しました。
注目度はドライサウナに劣りますが、うまく利用できればたくさんの恩恵を受けられます。とはいえ、デメリットもあるため、体調やニーズに合わせて無理なく利用できるとよいですね。
今回紹介した内容を参考に、塩サウナを知らなかった人はもちろん、知っている人もツルツルな肌と健康的な体を手に入れましょう。