「サウナは体にいいとは聞いたことがあるけれど、肌にはどうなんだろう? 」
「サウナは好きだけど、熱いから肌荒れが悪化しそう……」
サウナは灼熱の非日常空間。そんな場所に肌をさらしたら何かしらの悪影響がありそうだと思えてしまいますよね。
今回の記事では、サウナは肌に悪いのか?いいのか? サウナが肌にもたらす効果など、サウナ×肌をテーマに解説します。
また、肌にいいサウナの入り方や美肌になるための対策、逆に肌に悪い入り方なども紹介しますね。
サウナは肌に「いい」「悪い」どっち?
一般的にサウナは肌にいいと言われています。
サウナの良さはなんといっても心身のリフレッシュや抜群のリラックス効果。また、サウナ→水風呂→外気浴を繰り返すこと(温冷交代浴)で免疫力を向上させ、肌荒れの防止につながります。
温冷交代浴をすることで、汗とともに老廃物が体外に流れ出ます。それにより、肌のくすみの軽減にも役立ちます。
このように肌へのよい効果をもたらすサウナ。しかし良いことばかりではありません。
サウナ室は80℃以上の高温であることが多く、さらし続けると肌が乾燥します。肌の乾燥はニキビの原因になるため、サウナに入ったら入念な保湿が必要となります。
さらに、汗はニキビの原因になる細菌の繁殖を加速させます。サウナから出た後、軽くシャワーだけ済ませて出てしまう人もいますが、汗を流し切れていない場合は、ニキビの発生率が上がることも……
このようにサウナにはある程度、美肌効果を望めると言えますが、入り方やケアを意識しないと、かえって肌に悪い影響を与えてしまうのです。
サウナが肌にあたえるいい効果
ここではサウナが肌に与えるメリットを紹介します。 主なメリットは以下の通りです。
- 肌荒れの改善
- 肌のくすみ改善
- ターンオーバーの促進
肌荒れの改善
サウナに入浴することで、交感神経と副交感神経が交互に刺激され、自律神経のバランスが整います。結果、免疫力が向上し、ニキビや肌荒れが起きにくい肌になると言われています。
また、サウナで体を急激に温めると、ダメージを受けた肌を修復するヒートショックプロテインが発生し、 肌荒れした細胞の修復作用も期待できるでしょう。
肌のくすみ改善
サウナでは大量に汗をかくので、毛穴に詰まった皮脂や汚れ、角質などを体外に排出し、毛穴の汚れによる肌のくすみを解消する効果も期待できます。
ターンオーバーの促進
ターンオーバーとは肌の新陳代謝のこと。古くなった角質を排出して、新しい肌に生まれ変わります。
サウナには、血行が良くなり、新陳代謝が上がり、ターンオーバーを促進する効果があります。ターンオーバーが正常に行われることで、毛穴に角栓などが詰まりにくくなるのです。
サウナが肌にあたえる悪い効果
次にサウナが肌に与えるデメリットを紹介します。デメリットは以下の通りです。
- 肌の乾燥
- 発汗による肌荒れ
- 水分不足による肌荒れ
肌の乾燥
サウナ入浴後の肌は通常よりも乾燥しやすくなっており、乾燥した肌は皮脂を多く分泌するため、毛穴に皮脂がたまりニキビの原因になります。
特に、ただでさえ乾燥しやすい冬場は、サウナに入ることで肌乾燥がひどくなってしまうことも……。
発汗による肌荒れ
サウナに入ることで大量の汗をかきますが、この汗を放置したままにすると細菌が繁殖し、ニキビや肌荒れの原因になります。
水分不足による肌荒れ
サウナに入ることで、体内の水分が汗として大量に外に出てしまいます。サウナ後は体内の水分が減っている状態なので、サウナに入った後に水分を補給しないと相対的に皮脂が多い状態となります。
皮脂が多くなるとニキビが増える原因にもなるので、肌荒れにつながります。
特に男性は女性よりも皮脂が多いため、水分補給も徹底して行わなければなりませんね。
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サウナとニキビの関連性は?
サウナはニキビの予防に効果があると言われていますが、その反面、サウナに入るとニキビを悪化させてしまう恐れもあるので注意が必要です。
ここではサウナとニキビの関連性について紹介します。
- 老廃物が詰まる
- ニキビが炎症を起こす
- 肌の乾燥を悪化させる
それぞれ見ていきましょう。
老廃物が詰まる
サウナに入ることで毛穴を広げて汚れを落とすことができますが、汗と一緒に出た老廃物をそのまま放置していると、ニキビの悪化につながってしまいます。
そのため、サウナ後は、しっかり汗を洗い流すのが大切です。
ニキビが炎症を起こす
ニキビの種類によっては熱さに弱いものもあるので、サウナに入ったことでさらなる炎症を引き起こし、化膿してしまうことがあります。
ひどい状態のニキビができている場合は、ぐっとこらえてサウナに入らないのが無難です。
肌の乾燥を悪化させる
サウナに入ったあとの保湿不足が原因で、肌の乾燥を悪化させてしまうこともあります。
乾燥することで、より多くの皮脂が分泌されます。皮脂の増加はニキビにとっては好条件。普段から肌が乾燥しやすい人は特に注意が必要です。
サウナの肌荒れに関する世の中の声は?
世間のサウナーはサウナが肌に与える影響について、どのようなことを感じているのでしょう。
ここからはサウナの肌荒れに関する世間の声を、Twitterから抜粋して紹介していきます。
自社のプライベートサウナを毎日使ってみて変わったこと。
・ニキビができなくなった。
・肌荒れがなくなった
・皮膚の赤みが消えた
・よく眠れるようになった
・ストレスが減った
・頭痛にならなくなった一番嬉しいのは肌がきれいになったこと。年中ニキビまみれだったのに全部無くなってしまった
— Satoki (@satoki_82) December 13, 2022
週1〜2回サウナ通ってたら お肌の毛穴目立たなくなってきて 肌荒れも治ってきた感じする、、!オルビスのヘアミルクとフィーノのヘアオイルで 髪の毛も柔らかサラサラになってる、、!最高ハッピー!
— 🪞 (@______claire_) December 12, 2022
そういやサウナ行ったら肌荒れした
サウナのシャンプーが肌に合わなかった。これが原因で現在も肌荒れ治りかけ pic.twitter.com/It2ryO4VIG— きんちゃん (@Tizuminking) September 16, 2022
さむっ!
新生活の厳しさの象徴か?
3月は好き勝手した分
4月は気を引き締めますか。
サウナ行きすぎて肌荒れた… pic.twitter.com/Re92ILSVHH— みずぶろー (@FreeSki_TEMPO) March 31, 2022
サウナは美肌になるってよく言うけど、入りっぱなしじゃ逆効果。サウナハマった頃一緒に行ってた友達と2人で仲良く肌荒れた。それ以降サウナ後は、化粧水で顔面をバチャバチャにしてる。保湿は質より量。北陸は湿度高いからそんな心配せんくていいらしいけど。
— チアキ@ムサレタイ (@Sauna_Musaretai) November 11, 2021
サウナ効果で肌が綺麗になった声や、逆に肌が荒れてしまった声の両方がありますね。
一般的にサウナは美肌効果や肌荒れ防止が期待できますが、過度の利用やケアを怠ると、かえって肌が荒れてしまう原因になります。
肌荒れが悪化するサウナや、肌に悪い行動は?
肌に良い影響をもたらすサウナ。一方で、肌に悪い影響をももたらすサウナ。せっかく入るならいいとこどりして美肌になりたいと誰もが思うはず。
ここでは、肌荒れが悪化してしまうサウナの入り方や行動について紹介していきます。肌によくない入り方を理解して、サウナで美肌を手に入れましょう。
肌に悪い行動は以下の3つ。
- サウナの入浴後に保湿しない
- 水分補給をしない
- タオルや洗顔料、ボディーソープで肌を強く刺激しすぎる
それぞれ解説します。
サウナの入浴後に保湿しない
サウナ後に保湿をしないのは、肌荒れを悪化させるためにサウナに行っているのと同じこと。
先述した通り、サウナにより肌が乾燥することで皮脂が多く分泌されます。開いた毛穴に皮脂が溜まることで、肌荒れの原因になります。
そのため、サウナ後はしっかりと化粧水や乳液などで保湿し、肌をケアするのが大切です。
水分補給をしない
サウナを利用すると汗を大量にかきます。体中の水分が体外に排出されるのです。
水分が少なくなると汗が出にくくなるため、サウナ後は特に皮脂が多く分泌されます。そうなると肌荒れやニキビの原因にもなるので注意が必要です。
タオルや洗顔料、ボディーソープで肌を強く刺激しすぎる
サウナ入浴中、汗をとるためにタオルでごしごし顔を拭いていませんか?また、サウナ利用後に汗を落とそうと、必要以上に顔や体を強く洗ったりしていませんか?
サウナ後は毛穴が開いているため、肌が炎症を起こしやすい状態にあります。
もちろん、サウナ中に汗を拭くことで効率よく体を温めることができたり、サウナ後にきっちり汗を流すことで細菌の発生を抑えられたりします。しかしやりすぎは禁物。
サウナ後の肌はいつにも増してデリケートだと肝に据え、丁寧なケアを心がけましょう。
サウナ入浴中や入浴後は肌を刺激しないのが得策です。
サウナでつるつるの肌を手に入れるための対策
サウナで美肌を手に入れるためには、それなりの対策が求められます。この章では、つるつるなお肌を手に入れるためにできることについて紹介していきますね。
- 10分×3セットサウナに入る
- サウナ前にも汗や汚れをしっかり落とす
- 塩サウナを利用する
10分×3セットサウナに入る
肌の修復に効果的なヒートショックプロテインは、体温が38.0℃を超えると生成されると言われています。
一般的に、サウナに10分入れば体温は0.6℃ほど上昇します。気持ちよくとも長く入りすぎず、3セット繰り返すことでヒートショックプロテインを効率的に生成させることができます。
このルーティンでサウナを利用している人は多いはずなので、入念なケアを怠らなければ、つるつるお肌に一直線ですよ。
サウナ前にも汗や汚れをしっかり落とす
サウナーのマナーとして当然ですが、サウナ前にしっかり体の汚れを落とすことで、サウナ後の汗も残りにくくなります。
サウナ前に体を洗うのは、衛生面のマナーを守るというだけでなく、汗を分泌しやすくするというメリットもあるのです。汗腺に汗や汚れが詰まったままサウナに入ると、汗をかきにくく、汗が詰まってしまいます。
サウナ前に体を洗うことで汗腺の汚れを落とし、汗を流しやすくします。そして、サウナ後にも汗をしっかりと洗い流すことで毛穴をきれいに保ち、美肌効果を得ることができるのです。
「サウナ前後で2回も体を洗うのがめんどくさくて、1回で済ませてた……。」という方は、今日からしっかり2回洗いましょう。
塩サウナを利用する
塩サウナは特に美肌効果の高いサウナです。
塩サウナは室内に塩が置いてあり、その塩を塗ってサウナ浴をするのが特徴的。温度は50℃から60℃の低温高湿度のサウナです。
ゆっくりと体温を上げながら、体に塗った塩と汗が混ざり、毛穴に詰まった古い角質や老廃物が汗と一緒に流れ出ます。
ほかのサウナに比べても、デトックス効果の高いサウナといえるでしょう。
昨今のサウナブームにより、色々なサウナを見かけることが多くなりました。 ひとえにサウナと言っても、ドライサウナやフィンランドサウナ、ミストサウナなど、種類によって、温度や湿度、また効能が変わってきます。 今回は、13個のサウナに[…]
正しく手入れしてサウナで美肌を手に入れよう!
サウナは肌にいいのか悪いのか。その答えは、「本人の行動によってどちらにもなり得る」です。
サウナに入ると毛穴の汚れが落ちたり、自律神経などが整って、肌荒れを改善する効果があると言われています。一方でケアを怠ると、肌荒れやニキビ増加を助長することも……。
せっかく美肌になれる可能性があるなら、そのチャンスを逃すのはもったいない!
水分補給や入念な保湿を行い、サウナ美肌を手に入れてみませんか?